木曾福島きそふくしまの姉(🐾)の(🛫)家から東(dōng )京(🚋)のほうへ帰っ(🏋)て行く時のことでした。わた(😍)しは(🦗)そ(🤟)の途中(📒)で信州小諸こもろに木村先生(shēng )の住(💲)むこ(🦅)と(😖)を思(🛶)い出(😧)しました。木(🍻)村(cūn )先生(🥘)は(⛔)わたしの少(😖)(shǎo )年時代に(💅)、東京(🎹)(jīng )神田か(🧣)んだの共(gòng )立学舎で語学(🌧)を教わっ(💩)た古(✋)い教師でありますし、(🥌)その後ごわたしが芝白金しばしろ(💋)かねの明治(zhì )学院へかよっ(👜)た(😭)ころにも先生(💜)は(🚰)近く(😭)の高輪(lún )たかなわに住(🛹)んでいた(🚷)も(🦖)の(🔒)で(🛌)すから、よく(🦎)おた(🦒)ずね(🗡)した(🕦)こ(💘)とがありました(💰)。先生が信(xì(🦖)n )州のいなかに退(💿)(tuì(⛵) )か(🍁)れてか(🥉)らはお目にかか(Ⓜ)るおりもなかったので(⏬)、(🏄)久しぶりで先(🎏)(xiān )生(🏈)のお顔(yá )を見たいと思い、小(🎴)(xiǎo )諸(🌖)(zhū )の耳取みみとりというとこ(🐹)ろにあ(🙁)る先生の(🎋)家を(🌛)たずね(👡)ました。わたしが(👴)小諸の土を踏んでみたのも、それが最初の時でした。
「荒(🏜)物屋あら(🏄)も(🥎)のや(👔)もやったことがあるしナア。」
小諸こもろの四(sì )季(jì(🍹) )は四月、(👾)五(wǔ )月(yuè )を春(♿)と(🕙)し(💋)、六月、七月(yuè )、八月を夏(➡)と(👧)し、(🈹)九(jiǔ )月、十(🚾)月を秋(qiū(🎥) )として(🗺)、十一(🌌)月から翌三月の末までは冬が続きます。冬(🏀)は五(🔥)か月(yuè )もの長さ(🤹)にわた(🚁)るのです。春は東京(👀)(jīng )あたりより一月(yuè )も(🌯)おくれ(📓)まして、(☕)梅の花(huā )がようやく四月(✌)(yuè )に開き、(🚠)秋(🧝)は都より一月早く来て、霜に(🎗)ぬれ(💥)た葉(🌂)は十月に(❣)はすでに赤く(🏒)なります。十(🔯)月の二(èr )十三日(rì )ごろといいますと野べ(🚈)に(🕞)初霜(⛰)を(⛲)見、(⛳)十一(💃)月の七日ご(🀄)ろ(🌦)に(🎳)は初(chū(➡) )雪(xuě )が(📀)浅間へ来(🥏)(lái )ま(🏹)した。
新規(guī(🍖) )、新(xīn )規、見(🍝)るもの聞くも(🏿)の(📱)わたしには新(💋)規(guī(🐽) )な(🍔)ことばかり。第(dì )一、自分のつとめ(🚅)に通(🎤)う小(xiǎo )諸(🥝)(zhū )義塾ま(🏃)でが、まだよ(🈳)うやく形(xíng )の(💩)整いかけた(👗)ばか(📛)り(🎺)のような新規な学校でした(🚲)。しかし、その(🏽)義塾(💜)の二(🚋)階の教室(shì )から、遠く蓼科(kē )たでしなの(🔻)山(🥍)つづきの見(😾)える窓(📀)のところへ行(háng )っ(🎾)て、そこから信(💴)州(💦)南佐久(jiǔ(🕊) )みなみさ(🍭)くの奥(🌰)の(🐹)ほうの高原地(dì )なぞを望むたび(🗺)に、わ(📁)たし(🧜)はようやくのことで静かに勉(🈸)強のできる(🛳)い(🐙)なかに、も(🏁)う一度(🏅)(dù )自分(🚢)の(🌘)身を置いたように思(🐄)いました。その窓(chuāng )の(🕵)近く(🍶)には、小諸(😘)の(🎈)士(📫)族(zú(💜) )屋(👒)敷(😰)の(🛸)一(🛤)部の草屋(🐣)(wū )根(📽)も(👖)見え(🤡)、とこ(🖼)ろどころ(🍻)に(🚹)は柳のこ(🍘)ず(🌮)えの薄く青みがかっ(🕷)た(📍)のもあり、ちょ(🍄)うどわたし(🔦)が出(chū )か(😂)け(👬)て行ったころはおそい春(🔯)がようやく浅間(jiān )のふもとに近づいてき(🌍)た時(🍍)(shí )分でした。たとえ(🏃)学(xué )舎は小さくとも、わたしはほか(🕷)の先(xiān )生がたとともに働くことを(🍥)楽し(🗜)く考えまし(🥢)た。
(🧞)その時、老人は(😰)日ごろ書きためた自作の和歌(👥)や発句(jù )ほっくを持って(🛹)きてわた(🔚)し(〰)に見せてくれました。じ(🐭)ょうずとは(⛹)言えないま(🕒)でも(🏐)、正直に(🗃)思(sī )い(😾)をのべたものでした。お(🍾)そらく、(🔯)百姓を相(💇)(xià(🥓)ng )手としての長い鳥居川村のいなか暮らしが、(🙋)そん(🚙)な(🐞)和歌(💤)ともなり、発(Ⓜ)句と(💞)もなったのでしょう。わ(🐺)たしはまた(🏑)この(🌊)来助老人(🍖)が筆持つ腕に重(🏦)(chóng )い(🐁)石(shí )を(🐎)しばりつけるほどに(🙆)して書(🤡)(shū )道のほうにも工夫(fū )を積ん(🛹)だ人(🏁)(rén )と(🐐)聞(🧓)い(🥡)てい(📄)ましたから、(💂)何か(🎠)記念(niàn )に書いて(📽)ほしいと頼みました。老人が言う(🛵)には、(🥓)自分(😙)は無(🛶)学なものである(🌱)から、(🚑)書(🆑)いてあげるような文句も胸に浮か(⛱)ばない(🆗)が、こと(🐌)ばさえ選んでくれるな(💈)ら、よ(🚂)ろ(🔌)こん(🔵)で引き受けるとの(🏥)ことで(🖋)した(⬜)。そこでわたしは日ごろ暗誦(sòng )あんしょうするく(🎡)らいに好きな(🍇)古い(🔅)シナ人の詩のこ(👄)と(🚳)ばを選んでおくりましたが、(🐅)や(💄)がてそれができ(🕯)たとい(💁)って届け(🌃)てくれ(🧗)た(😋)のを見ると、じつにみ(🎋)ごとな筆で、(🤧)こ(✒)れにもわたしは(😙)おどろかされました。
玄関から(🆑)た(🏠)ず(🏳)ねてくる客は表口(🔷)の格子(zǐ )こうしをあけてはいりま(🥄)して(〽)、(🔘)取(✴)り次ぎ(🗓)を頼(lài )むので(🧝)す(📨)が(🎽)、その(📘)応(🐣)接がわたしの(✉)つ(🍶)とめでした(🆚)。うやうやしく手をついておじぎをすること、(🎩)客の名を奥(ào )へ通す(❄)こと、案内(🥂)(nèi )す(💁)る(🌀)こと、茶(🌸)(chá )を(🦅)運ぶこと、客のはき(🎽)ものを直(🏐)し(😃)ておくこと、そ(💯)れから庭(tíng )先をはききよめるこ(❔)となぞ、長い月(yuè )日の間にはわたしも慣れまして、そ(🔰)れを自(🏀)分のつとめと思ったばかりでなく、玄関に(⬜)すわることを(👬)いっ(🌜)そ楽し(🎲)く思うようにもなりまし(🔤)た。わたしは(🏖)よくそのせまい小(xiǎo )さなへやで好きな(🍻)本を読(dú )みまし(🥍)た。今(jīn )に(🏥)なっ(📜)てみ(👂)ます(🦖)と、わたしの勉(miǎ(🔘)n )強(qiáng )はほ(💏)かのお(😵)友(🦗)だち(🚬)とも(🔆)違(wéi )いまして、こんな玄関番が土台になっ(🚇)た(🥐)か(🔘)と思います(🕒)。という(👝)のは、いろいろな(🔖)用事でおじさ(🌪)んの(🌻)ところ(👍)へたずねてくる男(😶)や女(nǚ )の(🎮)客(👦)を迎(yíng )え(🥔)たり送ったり(🚗)す(🎃)るうち(🎒)に、いくらかずつでも、さまざまな世(shì )の中を見(jiàn )る目(🤟)が(📌)あいて(🍩)行った(👽)ばかりでなく、わ(📨)たした(🍩)ちとはまったく教育(yù )の受け方の違(👲)(wé(🧤)i )っ(💧)た少年や青年、東京の下(xià )町あた(😲)りに年季づとめする町家の若者(🦔)、それから(🔷)地方(🛋)出の(❄)奉公(gō(🍽)ng )人(👹)(rén )な(🐜)どが気風の(🗻)のみこめ(🚍)るようになったの(🐍)も、(🆚)こんな玄関(⚾)番のおかげ(🏏)だからでした。
(🆙)自分(fèn )のこと(🐔)をここで少しお話しし(♋)て(🚥)みれば、わ(🐂)たし(🎬)も仙台(🔭)せんだいから東京(jī(🕖)ng )へ帰るようになってから、またまた自分(fèn )の仕(shì )事を(🧘)つづけましたが、まだまだ(🖲)力の足りないことを思う(🌵)につけ、あの東北の菖蒲(📱)田し(✝)ょう(🎯)ぶたの(📨)浜(bāng )で(😧)海(💛)の空気を(🔠)胸(🤩)い(🤵)っぱいに(🍅)吸ったり、(🍊)梨畑な(🖐)しばた(🌽)けやぶどう畑(🍚)(tiá(🅿)n )の見られる(🕣)仙台郊外(wà(🍽)i )を(🍚)土樋ど(🗣)ひというほうまで歩(bù(🥍) )き回ったり、あるいは阿(🌧)武隈(✡)(wēi )川あぶくま(🥫)が(🚒)わ(💶)の流(liú(🙈) )れると(🤱)こ(🕷)ろま(🙄)で行(háng )ってみ(🤧)たりしたような(🈶)、そんな静かな心は持てなかったのです。それ(🏏)ばかりでなく、自分(🍮)らの切(🌳)り(🧣)開(kāi )いて(🐬)出(🔷)(chū )て行こう(🔢)と(🥘)す(🐣)る道に(⬜)はお手本と(🍙)いうも(🌾)のも少(🔠)なか(⌛)ったし(😐)、(😆)足もとも暗かった(🛢)し、これから先(xiān )、自分のなかから(🎐)生まれてく(🛣)る(🎸)ものを守り(👅)育(yù )て(🦏)て(🧓)行くには、(➕)かな(🅰)りの勇気(🏅)と忍耐と(😈)がいりました。
富津ふっつに滞(🛀)在(🤼)(zài )して(🕥)いる知り人(rén )の安否を尋(xún )ねた(🏢)あと、(🐓)その漁村から歩(bù(🚧) )いて行けば房州(zhōu )ぼう(⛵)しゅうのほうへ出られる道の(👀)あることを知(💾)りました。鹿野山かの(🌧)うざんという山(⏳)一(yī )つ越(yuè(🍧) )せば、日(🎿)蓮にち(🍨)れんの誕生寺(sì )た(🗻)んじょ(👑)う(🥡)じで知られた小湊こみなとへ(👭)出られること(🎗)をも知(🖍)り(✉)ま(🚳)し(🈂)た。かねてわた(♏)し(🏎)は日(rì )蓮の『高祖(🐒)(zǔ )遺(yí )文(🅿)録(lù )こ(🍠)うそいぶ(🙉)んろく(📞)』と(🐡)いう本を(🥤)読(💑)みまして(㊗)、あの鎌(lián )倉(🔒)かまくら時代(✅)に(💣)名高(gāo )い坊(fāng )さん(🎾)の生ま(😡)れ(Ⓜ)た地(dì )方(🕎)(fāng )を見たい(🍄)と思っていたので(👔)す。それにあの書物(📟)をわ(👰)たしが(🏄)手(🌾)に入れた(🦐)のは普通(tōng )の本屋でもなくて、(🎟)東京日本橋人形(xíng )町の袋物屋でした。藤掛ふじかけ(✖)なに(😥)がしという日(rì )蓮(liá(🚹)n )宗にち(💿)れんし(⛷)ゅうの信者で、頭のはげた隠居さんが一そろい九(jiǔ )冊ばかりの(🧐)、(🏾)あい色の表紙のついた、こ(🗽)ころ(🗞)もち小(🎑)形の和(hé )本を奥(🕘)(ào )の戸だなからさ(🌿)がしだして(🦁)きて(⛱)、それをわた(🔪)しに売(mài )ってくれました。そ(👁)んな思い出までが手伝(🔷)って、わ(♌)たしの足(zú )を(🍍)小湊のほう(📜)に向けさせたので(🉑)す(🖋)。山越し(📨)はかなり(🏕)寒(🌻)い時(shí )だ(🌶)とも聞き(🐓)まし(👃)て(🏁)、白い毛(🐒)(má(🚏)o )布にく(👮)る(🎂)まり(🐓)それに(🃏)きゃはん、わらじばき(💨)とい(♿)うおもしろい(🏮)なり(🤪)で(🍵)出かけました。
その(💫)お(🤨)かた(🏔)みは(😌)シナからでも(🧟)渡(🔺)って来(✍)た陶(🤭)器らし(🔼)く、厚(🦄)手の(🥎)焼きで、(⌚)青(qīng )みがかった色つ(🕚)や(🚣)までがいやみ(🚓)のないものでし(🤜)た。あまりよくで(⛎)きて(🏅)いるもの(🏡)ですか(👗)ら、(😯)わたしがほめましたら、(🗞)姉はていねいに茶(chá )わん(🔓)をふ(🔑)き、(🚥)そ(🔁)れをわたしの(🎇)前(💵)において、ほしくばくれても(🛒)いいと言うのです。わたしもまだそんな古(gǔ )い(🛃)茶わんをもらい受(🌫)けて(👝)ながめ楽しむ年でもありません(🔽)でしたか(🚗)ら、せっかく姉(zǐ )が(🔃)そう言ってくれて(🎥)も、それ(✌)をもらって帰る気(qì )に(🦈)は(⏺)なりません。そ(🃏)れに、その茶(🚛)わんは茶器でもなくて古(💓)(gǔ )い食器です(🦏)。い(🎲)か(🥦)によ(⏸)くで(🔮)き(⛪)た陶器(🎊)でも(🔝)、(🍠)むかしの人が(🍞)飯(⭕)を盛(🏂)(shèng )った(🧢)茶わ(⛏)んで(💧)食う気にはなれない、や(🙄)はり自(🌚)分は自分(fèn )の(💶)茶わんで(☝)食いたいと思いま(💌)した。
(✉)木(🕘)曾(🚅)福島きそふくしまは馬市(🔃)うま(🤭)いち(🙌)の(⛳)立つ町(😶)と(🌠)しても昔(🆚)か(🔕)ら知(⏪)られて(✔)い(💳)ま(💚)す。その馬市のこと(🌸)を木(⬆)曾地方のもの(🖋)は(🔛)「(🤓)お毛附(fù(🚔) )けづけ(🍾)」(🥐)とも(🌘)言(yán )います。木曾は馬の産(📚)地で(🏠)、馬を飼わない百(🧀)(bǎi )姓はなか(💃)った(⛷)くらいです(😫)から、福島(dǎ(🤼)o )に(🔙)市(shì )いちの立った(⏳)時は近在のものが(😍)木曾駒きそご(🌅)まを持(chí )ち寄り(✏)ます(🙎)。それを買いに(🎨)諸国から(🧜)博労(🔤)(láo )ば(☕)くろうが入りこ(💪)んできます。町もにぎわい(🍤)の時です。
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